Working with Children Check

Working With Children Check基本の考え方(共通ルール)

ワーキング・ウィズ・チルドレン・チェック(Working with Children Check; WWCC)は、オーストラリアの各州で実施されている、子どもと接する仕事に従事する人々を対象とした審査制度です。これは、オーストラリア国内での犯罪歴などを調査し、子どもを保護することを目的としています。有給・無給を問わず、対象者は事前にこの審査を受ける必要があり、申請後、クリアランス(許可)が与えられると、そのクリアランス番号が発行されます。このチェックには有効期限があり、定期的な更新が必要です。

  • 対象:学校・保育・習い事(スポーツ、音楽など)・医療/福祉・宗教活動・児童向けイベント等で、定期的・密接・監督下で子どもと接する仕事/ボランティア。
  • 有効期間:州により3年または5年が多い(下表参照)。
  • 有給/無給で区分:多くの州で有給は有料、ボランティアは無料(または大幅減額)。学生実習はボランティア扱いのことが多いですが、州のルールに従います。
  • 雇用者の確認義務:取得後は、受入先(学校・団体・雇用主)がオンラインで番号を照合(verify)してはじめて働ける、が原則です(NSWなど)。 ocg.nsw.gov.au
  • 州間の互換性原則、他州のチェックは使い回せません。一部の州は「短期訪問はOK」(例:NSWVICは年間30日以内)という特例あり。 ocg.nsw.gov.auvicrovers.com.au

NSW(ニューサウスウェルズ)
NSW州マップ

 

VIC(ビクトリア)
VIC州マップ

 

  • 名称:Working with Children CheckWWCC)/窓口:DJCS(申請操作はService Victoria
  • 有効期間:5
  • 料金:有給 $131.60、ボランティア無料
  • メモ:デジタルカード対応。他州チェックで年30日まで臨時可https://service.vic.gov.au/services/working-with-children
QLD(クィーンズランド)
QLD州マップ

 

WA(ウエスタンオーストラリア)
WA州マップ

 

SA(サウスオーストラリア)
SA州マップ

 

TAS(タスマニア)
TAS州マップ

 

ACT(オーストラリア首都特別地域)
TAS州マップ

 

NT(ノーザンテリトリー)
TAS州マップ

 

※記載されている料金は2025年9月現在の金額です。金額は公式の最新改定により変わることがあります。ここに記載の例は各政府サイトの直近公表に基づきます。リンク先の最新情報を必ずご確認ください。

申請の流れ

  • 自分の州・活動場所を確定州をまたいで働くなら各州で必要NSW/VICは「訪問30日までOK」の特例あり)。 ocg.nsw.gov.auvicrovers.com.au
  • オンライン申請(免許・パスポート・Medicareなどで本人確認。NSWのように窓口で写真・支払いが必要な州も)。
  • 結果の通知/カード発行(メール通知デジタルカードや物理カードの取得)。
  • 雇用主・受入団体によるオンライン照合(verify。照合完了までは勤務開始不可が一般的。 
  • 更新・変更(住所・氏名・雇用先が変わったら速やかに更新。有効期限前に更新手続。例:VICは期限の6か月前から更新可。 

ポイント

  • 学生/ワーキングホリデービザでも申請OK:多くの州で外国パスポート+有効なオーストラリアビザがあれば本人確認可能(VICの案内例参照)。 service.vic.gov.au
  • 学生実習(placement:多くの州で学生は無料または減免(QLDの学生無料など)。受入先の指示に従い、有給/無給の区分を正しく選択。
  • 州間の移動に注意原則は州ごとに別取得。短期訪問特例(NSW/VIC30日)を超える場合はその州で申請が必要です。 ocg.nsw.gov.auvicrovers.com.au
  • 常時モニタリング:多くの州で取得後も違反情報があれば停止・取消があり得ます(ACTの監督体制例)。 Access Canberra